まずもって、人間は絶滅したのだった。
要因は沢山あれども、基本的な原因はとある異世界、そこの原住民だった魔物との戦争。それらの行為の最中、生み出されたひとつの爆弾とされている。
「姫」と呼ばれる爆弾。
魔物のメスを材料に作られるそれは、かつて存在してたという核弾頭が赤ん坊のクシャミだと思えるほどの、それほどの威力。
気軽に世界を滅ぼせる姫が、世界を滅ぼした。
結果、人間は滅び魔物たちもその個体数を大きく減らしてしまったのだった。
爆心地はかつて「名古屋」と呼ばれていた地方都市。
爆発の以後その土地は因果律の局地的混沌の渦、因果交流回路と呼ばれるようになってしまう。
さて、因果律の導きのまま第二の姫が生まれたり、その関係で世界を滅びに導いた竜魔王が復活。
「姫」の関係者を自称する竜魔王は味方を集め、姫が再び爆発するよう計画を考え始める。
その計画はまさに、世界を滅ぼすのに値する願望だった。