俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展している世界だった。
俺の住む世界では時々異世界に飛ばされる人が現れ、その中には特殊な能力を身に着けて帰ってくる者がいるという。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけていた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
しかし俺には地球での六年間の間に身につけた知識がある。
地球での生活で土属性こそが最強であることを学んでいた。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合った。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになったものの、やがて王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るため、俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説はカクヨムとアルファポリスにも投稿しています。