公爵令嬢に転生したものの、記憶を取り戻した時には既にエンディングを迎えてしまっていた…。私は婚約を破棄され、設定通りであれば教会に幽閉コース。私の明るい未来はどこにあるの？ ※書籍化します※

上昇気流、という言葉すら大人っぽく思えたあの頃――。小五まで住んでいた町にやってきた「れんげ」は、八年前に亡くなった初恋の人・大樹の弟、幸樹と再会する。父親との対話や幸樹との交流の中で、れんげは自分の「初恋」への思いを揺さぶられる。 自サイト（http://666snowwing.web.fc2.com/frame.html）にも置いてあります。

生真面目で堅物で負けず嫌いで読書好きな25歳が、異世界へ転がり落ちた。 それから1年。彼女は善き隣人たちに恵まれ、つつがなく、日本へ帰るすべは見つからないもののそれなりに生活していた。 彼女を拾ってくれた宿屋の主人夫妻の店を手伝い、近所の子どもたちにこれまで読んできた物語などを語って聞かせながら。 そんな彼女のもとへ、王城から使いの者が来る。 公務に忙殺され楽しみの少ない王子殿下が、彼女のめずらしい物語りをご所望だというのだ。 気が進まないながらも、彼女は王子の召喚に応じることにする。 世界を救うでも、ドラゴンの生け贄になるわけでもなく。異世界を現実と受け止め、ただまっとうに生活していた実際的で常識的な主人公が、ささやかな特技のために王子をとりまく陰謀に巻き込まれる物語。

伯爵家に嫁いだニケは、今日も隠居したような生活を送っていた──── 屋敷の使用人も夫も全員義母の味方で、冷遇されているわけでもいびられているわけでもないのだけれどそれは多分、空気に近い扱いだった。 まぁそれでもしょうがないか、政略結婚のようなものだったし、と日々慎ましやかに暮らしていたら仕事人間の義父が体を壊しその介護をすることに。 そうしたらニケの前に夫が突然獣人の子供を連れて来て、気付けば口を出していた。 「この子供、私めが貰い受けて構いませぬか」 ……養子扱いということでよろしいでしょうか？ そんなニケの義父と養子、時々夫と送る日常生活の話。

飲み会でちょっと羽目を外して飲み過ぎちゃった週末。終電に飛び乗り何とか家の近くまで帰ってはこれたけど、近所の公園で力尽きて目覚めてみたらここはどこ状態。そろそろ女の崖っぷちについて考えようかとその気もないのに思ってみた二十五歳、なぜか人生の崖っぷちに立っています。 私は宿命的な放浪者である――娼婦としてわらしべ長者していくとある女の異世界放浪記。