「ユニークスキルの事は、秘密にした方が良い」珍しいスキルを持っていると誰かに知られれば、人に利用される可能性があるからだ。
そして主人公レインにも、気付かぬ内に『ワンセット』というユニークスキルが出現していたのである。
それは弟の事故が切っ掛けで発動してしまったのだが、一度発動してしまったレインのスキルは、もう止める事が出来ないのだと知り肩を落とす事になった。
実はそのスキルがまた厄介で、1日をもう一度強制的に繰り返すというだけの面倒なもの。自分が好き勝手に時を渡り歩ける訳でもなく、単に人生を倍生きねばならないというハードモードなスキルだったのである。
そんな残念なユニークスキルに振り回されつつも、レインは一度目に知り得た知識でこっそりと危険を回避していく。「どうせなら利用すれば良いのだ」と。
そうして過ごす日々のなか、ある時謎の男と出会い……。人々の笑顔を守る影の立役者、レインのドタバタ奮闘記。
簡単な地図を掲載しています。「R15・残酷な描写あり」は保険です。
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