家族との旅行中、異世界に飛行機ごと飛ばされてしまった少年、柄倉重悟(カラクラジュウゴ)。
炎の中、目の前に現れたのは地を這う竜だった。
父を殺され、一度は逃げ出したジュウゴはしかし、復讐に燃える心と空腹を満たすために竜との戦いを決意。
戦いの末、竜を殺したジュウゴはその肉を口にするのだが、結果、人の身に余る強大な力と呪いをそうとは知らずに宿してしまう。
行方知れずの母と妹。
ジュウゴは力と呪いに身を焼きながら、その生存を信じて見知らぬ世界を旅していく。
見知らぬ土地。見知らぬ生き物。しかし、何故か存在する地球の物や人。
愛と絆と力を得、そしてなにかを失い傷つきながら、それでも旅を続けることで明かされていく謎と真実。
彼らは何のためにこの世界にここに来て、ジュウゴは何を成さねばならないのか、私たちはそれを知らなければならない。