ジークレイル・テオドール。
最年少で聖騎士団に入り、『美男子』として社交界で注目されている。
そして、隣国の男色家として有名な聖人、フォードから目をつけられたっ!?
そういう、本人はというと・・・。
「何度言えば判るっ!?この色ボケ聖人がっ!!私は、女だぁぁああああっ!!!」
と、言葉遣いも悪く、心の底から叫んでいた。
一方、ジークレイルに告白し、いつの間にか唯一無二の親友となっていたエレイナはというと、魔術でその光景を切り取り、売りさばいていた。
「うふふ。今日もガッポリですわぁ!」
ジークレイルは遠い目をした。
どうやら、親友は商人気質になっていたようだ、と。
そして、この変態(フォード)をどうしようか、と。
彼女の戦いはまだまだ、続く。