今まで色恋沙汰に縁が無く、恋愛経験皆無だった樋山秀次は初恋をした。
相手は入学式に向かう途中、偶然同じ電車に乗り合わせた女の子。
一瞬で恋に落ちた秀次曰く、ダークブロンドの髪を風に揺らし、端正な顔つきに碧眼の瞳を備えた彼女は1億年に1人の超絶美少女。
そんな高嶺の花と秀次は毎日5分間だけ同じ電車に乗り合わせるだけの関係に、しかしそれは詰まるところ赤の他人だった。
それでもある日をきっかけに2人の関係は徐々に変化し始め……。
お互い名前すら知らなかった男女が長い時を重ねて徐々に想いを深めていく……そんな甘酸っぱく、じれったい等身大の高校生たちの恋模様を綴った作品です。