ブックマーク一覧 カテゴリ1 全5件
連載 完結済 24エピソード
 光太郎は中学三年生。母、葵の見舞いを日課として暑い夏を過ごしていた。葵は2年前に交通事故に遭っていた。そのとき幸い一命は取り留めたものの脳に影響が残り毎日午後4時半頃に目を覚ますが2時間経つと眠ってしまうという特異な症状を抱え入院生活を続けていた。そんな光太郎が迎えた高校受験まであと半年という二学期の初日。クラスに佐伯という名の大人びた外見で他人を寄せ付けない雰囲気をまとった女子生徒が転入してきた。美術を強く志す佐伯は美術部OBの光太郎に部に入るにはどうしたら良いかと持ちかけてきたため幽霊部員だった光太郎は困惑しながらも何かと世話を焼き、勉強まで教えることになってしまった・・・。中学生の拙い初恋と夢をテーマに。  「その意味を答えよ」のプロトタイプです。
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純文学[文芸]
最終更新日:2011年12月27日
連載 完結済 24エピソード
 小学生の時に家が火事に見舞われ、目の前で母を失った透。透自身も背中に重い火傷を負い、その体験がトラウマになっていた。そんな心の傷を持つ透は勤務先の中学校での事故をきっかけに自律神経に失調を来し、引きこもってしまうことになった。  引きこもり生活も一年以上が経過し、考えることを放棄するようにテレビゲームに没頭し無為に時間を過ごすだけの透のもとに突如一人の若い女性が現れた。元日に目が覚めると隣に白人とのハーフと思われる白い肌、青い瞳を持つ謎の美女がいたのだ。  彼女の名は河本千春。臆面もなく透のことを好きだと言い、戸惑う透を尻目に部屋に居つこうとする。透は千春の存在を疎ましく思うが、強引な彼女に抗うことができず、なし崩し的に同棲生活を送ることになってしまう。  
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純文学[文芸] R15
最終更新日:2014年08月02日
連載 完結済 13エピソード
 突然上司の桜井から娘(真理)との結婚を条件に異例の出世を約束される浩幸。会ってみると真理は浩幸の初恋の相手である中学生の時の音楽教師である石川先生と瓜二つだった。浩幸は一目で真理のことを好きになる。仕事も順調に進み出し、友達以上恋人未満の関係だった瑠香とも都合のよい関係を続けられそうで全てがうまく運んでいる浩幸だったが、真理の母親の姿を見た瞬間何かが少しずつおかしくなっていった。
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純文学[文芸] R15
最終更新日:2011年02月16日
連載 完結済 19エピソード
 郁子にとって親友の千絵は憧れの存在であり、ライバルでもあった。彼女のようになりたい、そして何か一つでも彼女に勝るものがほしい。幼いころからそう願い続けた想いは6年ぶりに会った今でも変わらぬ激しさを秘めていた。自分でも病的だと自覚するほどのその想いはとどまるところを知らない。千絵に関係するものは全てほしいと思う郁子は彼女が身につけるものも彼女が愛する人も奪おうとしてしまう。
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純文学[文芸] R15
最終更新日:2011年08月06日
連載 完結済 15エピソード
 小説すばる新人賞二次選考通過作品です。  充実したキャンパスライフを送りこれからの人生の目的を探る。村石保にとってその探求は大学生なら誰しもが抱くような淡い種類のものとは一線を画していた。何故なら大学四年間を過ごした後には、父が遺した会社の社長に就くことが決まっていたからだった。  生前、異常なまでに厳格だった父。保はその父を慕うどころか、憎みさえしていた。当然父親が遺した会社も毛嫌いしていた。  しかし、父が急逝したとき、まだ高校三年生の保に、母は後を継いで社長になれ、と強く主張した。そんなことは無理だと保は言うのだが、妙に頑なな母は保に大学の四年間を猶予として与えることだけを認め、保の代わりに社長職に就いた。  時限を切られた保は大学生活の中に何とか充実を見出そうとした。しかし日々の授業は面白くなく、打ち解けて話す友達もできず、愛を語り合う恋人も見つからない。そうこうしている間に2年が過ぎ、同じ毎日の繰り返しに嫌気が差してきていた保の生活が榊原という名の官能小説家と出会うことで突然色づき始めた。
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純文学[文芸] R15
最終更新日:2009年11月07日