舞台は〈神々の箱庭〉と呼ばれる迷宮を中心に発展した学院都市、チチェリット。
異教徒狩りを行う宗教都市イスカリオンに唯一対抗しうる勢力であり、『怪しげな魔術』と貶められてきた技を『星沁術式』という科学に発展させた、知力を武器とする街である。
その街に、ひとりの少女が流れ着いた。金髪金眼、乞食のような身なり、その名は『イリス』。
社会的弱者にしかなり得ないはずの少女、その正体が明かされる時──イウロ帝国の歴史に、新たな一歩が記される。
宗教と科学。去り逝く者と奪う者。『呪い』と共に、残される者。
世界を覆いつくす不条理に翻弄されながら、それでも少女は歩き出す。
◇◇◇
完結しましたぁあ!!!!
続編は別サイトで構成ねるねる中。