侯爵令嬢、ウィロウ・フォン・イグレシアスの愛しの婚約者である王太子に、最近、身の程をわきまえない羽虫が付きまとっている。
そんな羽虫あらため神の祝福を持つ平民の少女・イルゼを排除すべく、ウィロウは行動に出た。
放課後の人目が少ない時間を狙い、イルゼを階段下に突き落とそうとしたのである。
──しかし、次の瞬間、ウィロウから王太子への好意は綺麗さっぱり消えてしまった。
冷静になって考えてみると、どうも王太子の人間性には問題しかないように思う。
おまけに魅了の魔法も使われていたとあって、度重なる精神的なショックから、ウィロウの中にいた転生者がひょっこり表へ現れた。
「あの子のためにも、なんとしてでも私が王太子から逃げないと!」
かくしてウィロウの逃亡劇(と王太子への復讐)は、誰にも知られず、ひっそりと幕を開けるのだった。
※逃亡編5話まで同タイトルの短編ほぼそのままの内容です。続きは6話から。
※第11回ネット小説大賞 コミックシナリオ賞を受賞いたしました!
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短編版で異世界転移・転生の恋愛日間・週間1位、月間2位をいただきました。
→本作も同ランキング日間1位、週間5位、月間7位に入りました。本当にありがとうございます!
短編版に併せて、こちらもどうぞよろしくお願いします……!