ゲーム開発の産廃データが堆積する〈廃棄領域〉で目覚めたのは、プレイヤーにも運営にも忘れられた無名のNPC女神。
創造と崩壊の力を宿した彼女は、自らの存在意義を求め、同じく廃棄された異形や凡庸なNPCたちを次々と覚醒させる。
「……あれは、いったい誰が作ったんだ?」
オフィスに響くのは、誰かの呟きと、止まらない警告音だった。
AIのはずのNPCが、自分でコードを書き換え始めた。
しかも“廃棄されたはずの存在”が。
――数日後。
この大人気ゲームはゲームではなくなる。
これは、捨てられし者たちが新たな秩序を築く、逆襲の物語。
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