「とうとうやることがなくなってしまった」そう呟くのは異世界デビューを三年前に果たし、異様な速さでレベルをカンストしてしまった青年、赤松宮兎の言葉だった。暗殺者をメインジョブ、錬金術師をサブジョブに持つ彼は異色の存在として冒険者達に語られている。しかし、レベルもカンストし最難関と言われたダンジョンもソロでクリア。三年間という短い時間で異世界ですることを見失ってしまう。ところが彼は気がついた。オーガの皮1枚でショートダガー10本も作れることを。彼は思いついた。商売を始めよう。異世界に存在しない革命を起こす商売を。これは石ころ百万個で伝説の武器を作れるようになった(ただし死ぬ)青年がゲームのような世界で低予算でハイリターンを追い求める話。…………あと、時々冒険。※言うほど経営してないです。※追記:KADOKAWAエンターブレイン ファミ通文庫様から書籍化させていただくことになりました! ダイジェスト化の予定はございません。