「おれを頼ったその判断を、英断だったと言わせる。約束する」
王国・帝国・革命軍。
この三つの勢力が拮抗し、戦いを繰り返す世界。
そのうちの一つアスガルド王国の騎士団に所属する天使ルナは、
派遣された戦場で突如指揮官に任命されてしまう。
革命軍の攻撃により失われていく騎士団の仲間と領土。
慣れない指揮に、騎士たちの命を背負う責任。
味わったことのない重圧に心が折れかけるルナ。
「撤退するか全滅するか」の二択を迫られた彼女に手を差し伸べたのはもう一つの敵国、死神ヘルヘイム帝国の将軍・千聖だった。
打倒革命軍!のために一時休戦を誓い、手を組む騎士団と帝国軍。
国を想うお互いの姿に惹かれ合う千聖とルナだったが、しかし、共闘を経た先に待ち受けていたのは、二国の和平協定終結による帝国将軍と王国の姫との政略結婚だった──
そして、和平の象徴となるはずの婚約は、思わぬ争いへと変わっていく。
優先すべきは王への忠誠か。それとも自分の想いか──
これは恋によって世界が壊れてしまう、一番最初の物語。
──もう一度、やりなおそう。
そう願ったがために、結ばれる運命だった二人が、
永遠に結ばれない運命の二人へと、書き換わるまでの物語。
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※心理描写には自信があります!読む作品が決まってないなら是非見ていって!
※挿絵は全て自分で描いてます。その時によってカラーだったり、トーンだったり変わりますので
苦手な方は挿絵をOFFに設定ください。
※本作のスピンオフで「ツンデレ王子と忠犬彼氏」という作品が他サイトに存在します。