☆アマゾナイトノベルズ様より、電子書籍化&コミカライズ決定(詳細は活動報告に記載)
☆タイトルを変更しました。(旧タイトル:隣国で幸せになります ~私を『陰気で性悪』と蔑み、国外追放した元婚約者様、あとは自力で頑張ってください~)
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とある事情により、パトリシアは嘘をつくことができない。愛想笑いですらも嘘とみなされるので、滅多に笑うこともなかった。彼女はそのせいで、陰気で性悪な悪役令嬢と陰口を叩かれてしまう。
真面目に聖泉礼拝の儀式に励むパトリシアは、敬虔な聖女そのものであったが、婚約者である王太子は彼女の価値を決して認めようとしない。王太子は可愛らしい令嬢ロザリーの天真爛漫さを褒め称え、いつもパトリシアに当てこするのだった。
そしてついには、婚約破棄した上で、パトリシアと隣国の第四王子を新たに婚約させ、国外追放すると言い渡した。
婚約破棄されたパトリシアは、彼の前で初めて微笑みを浮かべる。――これで解放される、自由だ。
王太子は彼女の笑みに釘づけになるが、あとの祭りだった。
彼はパトリシアを追い出したことで、とんでもないしっぺ返しを受けることになり――
逃げ出せたパトリシアだけがハッピーエンドで、王太子始め、彼女をいじめた人々は暗い結末を迎えます。