お人好しな性格と不運が重なった結果、折節史季(おりふし しき)は不良校として名高い聖ルキマンツ学園に入学するハメになってしまう。
学園に入学する以前は不良とは縁遠い生活を送っていた史季は、聖ルキマンツ学園においては肉食動物の檻に放り込まれた草食動物そのもの。
史季自身もそのことは重々に承知していたが、そこそこの正義感とそこそこ以上にお人好しな性格が災いとなり、校内に掃いて捨てるほどいる不良グループの一つに目をつけられてしまう。
それから一年もの間、史季は不良グループにいじめられ、地獄のような日々を送っていたが、ある日、学園最強のヤンキーギャル――小日向夏凛(こひなた かりん)と自販機前でぶつかりそうになったことを契機に、史季の学園生活は一変することとなる。