「勇者候補生たちにステータスの鑑定は不要。また、魔王討伐クエストの説明は、我ら召喚士が今日から行う。お前はクビだ」
宮廷鑑定士のクランは、クラス召喚された勇者候補たちにステータス鑑定とアドバイスを行うことを生業としている。いわゆるチュートリアルの案内人。
しかし上司の召喚士に、『裏ステータスは無意味で無価値』『国の財政赤字』という理由でクビにされてしまう。
人間から差別されている獣人の幼馴染のためにも、お給料が必要なクランはギルドに加入。同時に趣味の女湯のぞきの腕をみがくため、【透視スキル】の覚醒を目指す。
一方、召喚士は勇者候補たちを放ったらかしに。
クラス召喚された勇者候補たちが、武器の適正鑑定を受けなかったために、でたらめな初期装備を装備してクエストに出発。次々に勇者候補たちによる支給品の初期装備破損が起きる。やがて召喚士の元に、勇者候補たちを送り込んだギルドから賠償金の請求が届く。
クランは順調にクエストをこなして【透視スキル】をみがく。全ては女湯をのぞきたいがため。そんな中、温泉街の温泉の湯がすべて枯れてしまう事件が起きる。女湯の営業を再開させるため、クランは温泉の源泉があるダンジョン最下層へ向かう。
※ステータス画面をメタったギャグ、コメディ作品なので、数値の整合性は、ご都合主義です。
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