心が疲れてしまった。生きることが難しくなってしまった。
そんな折に出会った「俺」と「ヒカル」。
彼らは人生の停滞を受け入れつつ、アパートの一室で穏やかな日々を過ごすことを選ぶ。
いつかまた自分を生きるために。ただそのためだけに
異性に対して興味の持てなかった「俺」は、
異性に大して興味を持てない「ヒカル」と性差によらぬ愛を築く。
これはアパートの住民たちと送る日々で、人を愛することを知る物語。
立ち止まることは、人生において意味のあることだ。
第23回電撃大賞四次落選ののち、第2回アルファポリスライト文芸大賞奨励賞受賞。
この作品は「ノベルアップ+」などにも掲載しています。