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連載 完結済 10エピソード
「革命のファンファーレを拝聴させてやる、女」 ――その天使は、あらゆる技能に置いて、“二番目”になる才を有する。 王たるべくして生まれた彼は、天賦の才にて全てを凌駕するも、あらゆる分野に置いて、決して一番にはなり得なかった。 全てが出来るも、突出した“個”を欠落させた魔法の楽園より来たりし天使の名は―― 「この――ギルリート・ヴァルフレアがな」 私達はただ、生きることに必死だった。 ある日、ある時、山が吹き飛び、海が干上がった。それが第三次世界大戦に置ける最終局面――“核兵器”の応酬による結果であった事を、私達はずっと後に知った。 貧しい資源。僅かな食料。焼けた大地。衰退した文明。荒廃した世界…… 人類滅亡の危機を目前にしながら、僅かに生き残った人間達は、助け合うのではなく、奪い合う道を選んだ。 暴力が暴力を呼び、いとも簡単に奪われる命。騙し、貶めて昨日の友を食い物にする。そうで無ければ生きられなかった。 尊厳、倫理――そんなものは、力だけが物を言うこの暴力時代に置いて、遥かな昔に擦り切れてしまっていた。 そんな世界の混沌に、私の信じる“天使”が舞い降りた。 「闇に光が咲くからといって、光に闇が咲く事は出来ない。この闇は、闇の中でこそ開くのだ……より濃密な暗黒として」 その天使は、神々しいまでの清純さとは掛け離れ。 言うなればまさに――“悪のカリスマ”であった。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15
最終更新日:2023年01月07日
連載 46エピソード
わたしはどうやら異世界転生してしまったらしい。 生前の、自分に関する情報『だけ』を失った状態で―― 気が付けば、とんでもない美少女の姿でわたしは異世界に目覚めた。 狐耳、巨乳、モフモフの尻尾という三点セットが、もれなくオマケに付いた状態で―― あらゆる攻撃を防ぐチートじみた尻尾を武器に、記憶喪失の少女――テイルは、自らの失った記憶を求めて、必死に異世界を生き抜いていく。 やがて――世界の命運を巡る戦いに巻き込まれていくことも知らずに――
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2020年09月27日
連載 完結済 533エピソード
この物語の主人公、終夜鴉紋(しゅうやあもん)が転移したのは、赤い瞳の人間を『ロチアート』と呼び、家畜の様に管理して喰らう絶望の世界であった。 秩序の守られた泰平の世。その世界に何の悪意もなく大切なモノを奪われた鴉紋は、腕を黒く変化させ、人ならざる剛力を発現した。 怒り迸り何もかもを破壊しながら、鴉紋は世界を統治する9人の“天使の子”を殺し尽くし、自らの願う世界を創造する事を決意する。 ――しかし彼がこの世界に訪れてしまった事も、その世界を破壊するといったある種異常に思える意志すらもが、彼の内に潜む“別の人格”による因果である事を彼は知らない。 ――そして壊れていく。 ロチアートも同じ人間だと言いながら、ロチアートの為に人間を殺戮していく悪魔へと。 平和な世界に堕ちて来た、ただ一つの悪意として。 そして同じ時、同じ世界にて、一つの“正義”が産声をあげる…… 鴉紋に大切な者を殺し尽くされた黄金の騎士 この世界の主人公、ダルフ・ロードシャインは、煮え滾る執念に“不死”の能力を発現して心に復讐の大火を逆巻かせる。 何度も死に、何度も死に……地獄の様な責め苦にあえぎ苦しみ続けながら、ダルフは力に手を伸ばし続ける。 正義を宿した豪快極まる巨大剣、鉄塊の如きクレイモアを振るい、修羅となっていきながら……  悪魔を滅し、安寧を取り戻す為に。 452話453話あとがきにて、世界観や赤目達の正体についての種明かしがあります。 キリスト神話、アルマゲドンや生命の樹、ソロモン72柱など、天使と悪魔との闘争を題材にしています。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2022年02月18日