ブックマーク一覧 カテゴリ1 全6件
連載 15エピソード
 アレクシス王子から婚約破棄を言い渡されたヒュルケ・ペルカ・サルメライネンは、悲しみのあまり泣き伏せてみたものの、サルメライネン公爵家に仕える執事、エルディ・アロ・アフリマンに 「お嬢様、それは『恋愛』ではございません」  と指摘され、愕然とする。  ヒュルケは他人に全く興味を示さない冷血漢エルディと共に、『恋愛』をテーマにした物語の中へと入り込み、ヒロインとして追体験をすることで『恋愛』とは何かを学ぼうと決心した。 ※『妖魔の幸福』の0章の位置づけです。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年02月19日
連載 21エピソード
 人間に恋をした天使、メフィストフェレスは、彼女恋しさに天上界から堕ち、人間の世界を彷徨い歩く。  しかし彼女との再会は彼にとって地獄の幕開けとなった。  人を呪い、神をも呪う存在となり、『光を愛さぬ者』となったメフィストフェレスは、古城を塒に眠り続けた。  しかし、ある時一匹の妖魔が人間の手から逃れ、メフィストフェレスの眠る古城へと迷い込む。  妖魔の名はイーヴァ。彼女は自分が人間ではないから蔑まれ、疎まれるのだと考え、人間になることこそが自分にとっての救いであるとメフィストフェレスに伝える。  メフィストフェレスは魔力を集め、イーヴァの額の宝玉が真紅に染まる頃、願いを叶えてやると約束をした。  歳月が流れ、イーヴァは 『古城のサキュバス』と謳われ人々から恐れられる存在となった。  彼女はキスにより人間から魔力を奪う。  人間になる事を夢見ていながら、人間から魔力を奪う必要があるイーヴァは、常に孤独を抱えていた。  自分の存在を否定し、孤独から逃れたいと考えた矢先、イーヴァを退治しに一人の男が古城へと足を踏み入れた。  彼の名はヴィートリヒ・クライバー。クライバー伯爵家の家長であるヴィートリヒは、実直な性格の持ち主だった。  王命としてイーヴァを討伐しに来たヴィートリヒは、討伐に失敗し、イーヴァを小さな子供の姿へと変えてしまう。  幼女さながらに泣き喚くイーヴァを前に困惑し、いくら妖魔とはいえ、子供に乱暴な事などできないと、ヴィートリヒは彼女を自分の邸宅に連れ帰る事にした。  しかしヴィートリヒは数々の妖魔討伐依頼に忙殺され、妻もいなければ人生を楽しむ余裕もない、寂しい生活を送っていた。  イーヴァはといえば、隙あらばヴィートリヒから魔力を奪おうと試みるが、ヴィートリヒは「幼女姿のそなたとは犯罪だ!」と、逃げ惑う。    次第にイーヴァはヴィートリヒの優しさに惹かれていき、人間になれなくてもヴィートリヒの側に居られるのならばそれで良いと思い始めるが——。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2023年08月30日
連載 完結済 84エピソード
 華と蒼壱は十七歳の双子の姉弟。天真爛漫でスポーツ万能な華と、身体が弱く大人しいが芯が強く優しい蒼壱は仲が良く、互いを尊重し合う姉弟だった。  両親の留守中、進入禁止であると口を酸っぱくして言われていた書斎に入ってしまった華と蒼壱は、そこで開発中の恋愛シミュレーションゲームを発見し、遊んでみることにした。  気が付くと二人は異世界へと転移していた。そこは先ほどまでプレイしていたゲームの中で、華は悪役令嬢役である事に気づき混乱する。  一方、蒼壱は現実世界同様、華の弟役ではあるものの、攻略対象の一人である騎士役となっている状況に混乱していた。  恋愛に無頓着な華は身体が弱い蒼壱を気遣い、自らがスポーツ万能である事を上げ、強引に入れ替わることを提案する。  華は攻略対象である騎士に。蒼壱は悪役令嬢にと入れ替わる二人だが、攻略対象達に翻弄され、事態は思わぬ方向へと展開していく。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2024年11月20日
連載 39エピソード
 洞窟の奥深くに建てられた今にも崩れそうな掘っ立て小屋に、王命で訪れた王国の騎士、ニール・マクレイ。  彼の目の前に座るのは『洞窟の魔女』と謳われるミルドレット・レイラ・ルーデンベルン。何を隠そう、彼女はルーデンベルン王国の第二王女だった。あまりの天真爛漫さに修道院に入れられるも脱走。行き倒れになっているところを魔導士に拾われて、すっかり『洞窟の魔女』として名も売れてきたところを、ニールによって発見されたのだ。  しかし、ニールは王城に連れ戻そうとしているわけではなかった。彼女を姉である第一王女アリテミラの身代わりとして、隣国の王子へ嫁がせる王命を果たす為に来たのだ。  隣国ヒュリムトンは大国である為、国力が高く、王太子妃の座を狙い、他国からも妃候補が送り込まれていた。彼女達に打ち勝ち、王太子妃の座を勝ち取らなければ、ミルドレットは父王に殺される運命であることを知る。  ミルドレットは断固拒否し、幼少期に淡い恋心を抱いていたニールにも断絶の態を取るが、ニールは強制的にミルドレットを連れて隣国へと向かってしまう。  どうにもつかみどころの無い隣国の王子シハイルは、ミルドレットを気に入った風ではあるものの、自分には妃を選ぶ権利が無いのだと言う。  ミルドレットは王太子妃になる為、ニールの厳しい特訓を受ける事となった。しかし、淑女として成長をしていくミルドレットに比例して、ニールにもまた変化が起こり始める。  暗殺者まがいの扱いを受け続け、過酷な王命ばかりを果たし、自らの人生をまるで傍観者の様に考えていたニールの凍り付いた心を、ミルドレットの天真爛漫さが少しずつ溶かしていく。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年02月05日
連載 23エピソード
 繁華街から少し離れた入り組んだ路地にひっそりとある『有幻メンタルクリニック』。  医師の有幻裁人と看護師の天野皐月の二名で営む小さなクリニックだ。  昼間からブラインドを下ろし、太陽の光を遮断した薄暗い室内は、メンタルクリニックらしからぬ雰囲気を醸し出している。    AIである有幻裁人は『感情』が乏しい。だからこそ己の感情に流される事も、患者に感情移入する事もなく淡々と診察を進める事ができるわけだが、果たしてAIは人を救えるのか……?
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現実世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月06日
連載 完結済 166エピソード
 母親との死別により、過酷な人生を歩む事になった女子高生「里桜」は、大学受験を控えた十八歳の少女。  大学へ行くための費用を稼ぐ為にバイトをいくつも掛け持ちし、懸命に生きる為、心はどんどん頑なになり、達観していながらも他人に対しては拒絶するようになっていった。  ある日、里桜がバイトから帰った朝、里桜を引き取り育てている叔父に襲われそうになる。  必死に逃げたものの、住む場所もなくこれからの生活をどうしようかと苦悩した矢先、里桜は異世界へとトリップする。  里桜を召喚したのは聖王国アシェントリアの女王エルティナ。 「リオ」という名から少年と間違われた里桜は、エルティナの願いにより、勇者として隣国の魔国ムアンドゥルガの魔王討伐に出かける羽目になる。 魔王を討伐しなければ、自分の世界には帰れない。 無茶苦茶な要望に、満身創痍状態で無理矢理に魔国へと送り込まれる里桜。 ところが魔国は里桜の想像とは違い、街は活気に満ち溢れ、平和で豊かな暮らしを送っており、魔族達は皆優しく美しかった。  頑なに他人を拒絶していた里桜は、魔族達の優しさに触れながら、 『信頼を得る為には、自分が変わるべき』と、考えを改めて、自分を変える為の努力をする。 里桜にとって魔国が居心地の良い場所になる一方、自分の世界から逃げてきたという引け目と、戻りたくない気持ちとで苦悩する。 ※執筆中作品『双生の悪役令嬢』の前作
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異世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2024年11月18日