ブックマーク一覧 カテゴリ1 全68件
連載 12エピソード
子爵令嬢のリリス・ノルスコットには伯爵令息で騎士見習いのシン・ジョードという婚約者がいる。甘いマスクで多くの女性に人気があるシンは、いつも幼馴染の男爵令嬢であるミフォンを優先し、リリスにはミフォンと仲良くするように言い続けていた。 ミフォンの婚約者は辺境伯家の次男で騎士団の副隊長でもあるディル。ミフォンは口は悪いが美形であるディルに満足していたが、リリスにマウントを取りたいがためにシンを誘惑する。 誘惑に負けるシンとそんな彼を弄び、そういう関係ではないと否定しつつリリスの辛そうな姿を見て楽しむミフォン。リリスに勝ったと思うたびに感じる高揚感を欲するミフォンは、ついにシンと一線を越えてしまう。 そんな二人に我慢の限界がきたリリスと、ミフォンを見限ったディルは、手を組んでシンとミフォンを自分たちの人生から捨てることにした。 ※アルファポリス様で完結済分を改稿しています。規定により、アルファポリス様では削除済です。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2025年07月21日
連載 10エピソード
 心変わりをしたかのような婚約者たちは、しかし魅了魔法にかかっていただけだった。けれど、今までの言動を何もなかったかのように水に流す事もできそうにない。  やり直したい令息たちと、関係をきっぱりと終わらせたい令嬢たち。  これはそんな、タイトル通りのお話です。  ※設定は綿毛レベルでふわふわ  ※ハッピーエンド寄りのノーマルエンド  全11話毎日投稿。
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その他[その他] R15
最終更新日:2025年07月21日
連載 55エピソード
 リヒター帝国の末姫ヴィクトーリアは、隣国アディソン王国のスチュアート伯爵モーリスに嫁いだ。彼は帝国の皇妹を妻にし、戦争を防いだ功績で、公爵に叙爵される。  騎士団長を務める夫は優しく、可愛い娘も生まれた。何もかもがうまく行っていたある日、ヴィクトーリアはあり得ない事実を知る。婚姻届が出ていない? ということは、私は未婚で私生児を産んだ? 驚いた彼女は、すぐに実家へ戻った。  強大な帝国は、戦争以外の方法で報復に出る!  主人公はハッピーエンド確定 ※内容に関わるご質問には、ネタバレ防止のために返答しないことがあります。異世界恋愛カテゴリーなのに「フィクション」と書かなければ、現実の地名と言いだすコメントの方は全員ブロックします 【同時連載】小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、エブリスタ 2025/06/26……なろう、総合月間 1位、恋愛月間 1位 2025/06/06……なろう、総合週間 1位、恋愛週間 1位 2025/06/05……カクヨム、恋愛週間 4位 2025/06/04……なろう、恋愛日間 1位 2025/06/04……カクヨム、総合 89位 2025/06/04……エブリスタ、トレンド恋愛ファンタジー 1位 2025/05/31……アルファポリス、女性向けHOT 10位 2025/05/29……連載開始
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月20日
連載 完結済 61エピソード
ヘレンは多くの高位貴族令息や、美しい男性たちに囲われていた。 その中には婚約者の居る王子なども居る。 そんな彼女たちの姿に苦言を入れてほしいとマリアンヌは言われたのだが。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15ボーイズラブ
最終更新日:2025年07月05日
連載 完結済 21エピソード
リディアーヌにはモーリスという幼馴染がいる。婚約こそしていなかったものの、将来二人は結婚するのだろうと、周囲の誰もが思っていた。リディアーヌ自身も当たり前のようにそう思っていたが、ある日、モーリスと友人の会話を聞いてしまい、その将来が音を立てて崩れていった。リディアーヌは彼の婚約者ではないし、親同士が仲が良いだけで将来を誓い合った仲でもない。そのことに気が付いたリディアーヌは、モーリスから離れることを決意した。周囲が思う当たり前に逆らうことを決めたリディアーヌは、同じ皇宮仕えをしているドロシーに成り行きで男性を紹介してもらうことになったのだった。GW中の完結を目指しています。←すみません、無理でした。延長します。電子書籍化が決定いたしました。詳細はまたお知らせいたします。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月18日
連載 完結済 31エピソード
ここは王立学園。最終学年の四年生であるデイジーは平民の特待生だ。 そんなデイジーは同級生の侯爵家三男に嘘告されるらしいと知る。卒業後の未来が決まっているデイジーは卒業までの間、嘘告を楽しむことにした。 ※きっと、ざまあはないです。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月30日
短編
愛することはないと初夜に伝えられたファウスティナ。彼女は肩をふるわせる。 黄金の獅子と呼ばれるコウロット伯爵家の娘。 彼女の結婚生活はどうなるのだろうか。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年04月25日
連載 87エピソード
伯爵令嬢クローディアは婚約者のアレクサンダーを熱愛していたが、彼は王女殿下に夢中でクローディアを毛嫌いしており、「お前を見ていると虫唾が走る。結婚しても生涯お前を愛することはない」とクローディアに言い放つ。 絶望したクローディアは「アレク様を殺して私も死ぬわ!」と絶叫するが、その瞬間に前世の記憶が蘇り、ここが前世で好きだった少女漫画の世界であること、自分がヤンデレ系悪役令嬢クローディアであることに気が付いた。「私ったら、なんであんな屑が好きだったのかしら」 アレクサンダーへの恋心をすっかり失ったクローディアは、自らの幸せのために動き出す。(他サイトにも投稿しています)
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年07月20日
連載 完結済 17エピソード
★3月26日、コミカライズ電子単行本1巻がコミックシーモアにて独占先行販売されます★ 8大公爵家のひとつミルバーン公爵家の令嬢イブリンは、2か月後に嫁ぐ予定だった。 婚約者は同じく8大公爵家テイラー家の嫡男バーナード。 しかし彼は平民の娘を屋敷に引き入れ、あろうことかイブリンのドレスや宝石をまとわせて愛を囁いていた。 しかも彼女のお腹の中には子供がおり、いずれイブリンを追い出して彼女を愛人として迎え入れると言うのだ。 イブリンは物分かりのいい婚約者を演じ、着々と彼らを破滅へと導く準備を始める。 (カクヨム様にも投稿しています)
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異世界[恋愛]
最終更新日:2021年05月27日
連載 61エピソード
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。 運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。 「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」 ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。 ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。 「エルマ、私の愛しい番」 けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。 いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。 名前を失くしたロイゼは、消えることにした。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年07月16日
連載 56エピソード
【本編完結済、書籍化予定作品です。応援ありがとうございます!】 結婚して五年目。 そろそろ子供が欲しいと言っても素気無くする夫の秘密を偶然知ってしまった。 冒険者ギルドにサポーターとして登録している私――シーラの夫リオンは、結婚したらあまり行かなくていい遠征に月の半分以上行っていた。 その間サポーターとしてクエストに行った私は、偶然夫の姿を見てしまう。 彼は一人ではなかった。 彼のそばには優しい眼差しで見ている母子がいた。 リオンの事を「パパ」と呼ぶ女の子。リオンが腰に手を回す女性。 それは紛れもなく家族と呼べる光景だった。 【ご注意】 ※作中に「私生児」「婚外子」と表現があります。 婚姻中の不貞で生まれた子は「私生児」、何らかの要因でシングルで生まれた子は「婚外子」とし、明確に差別化をしています。この異世界この国独自の文化となりますので実際とは異なります。 また、作者の他作品とも関係ありませんのでこの作品のみの解釈と認識していただきますようお願いします。 ※作者の脳内異世界のお話です。 ※感想欄は基本的に返信しておりません。あくまでご自身の意見としての感想をお願いします。 他者の感想への悪質な感想等は削除させていただく場合がございます。 ※同時公開していたアルファポリスでは非公開になりました。 ※動画サイトでの朗読などの無断転載を禁止します。 ※レビューをいただきました! ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2025年07月04日
連載 63エピソード
この世界は、聖女と王子が結ばれて幸せになることが決まっているらしい。 そんなもの、知らない。 どうやらそう定められた世界であるらしいが、フェリシアには関係ない。 でも、聖女には一つだけ感謝している。 当主となるべく与えられる力の目覚め方を、ご丁寧に教えてくれたのだから。 ねぇ、「私」はいらないでしょう? そちらはそちらでお好きになさればいいわ。運命の恋愛でも何でも、好きにどうぞ。こちらを巻き込まないでほしい。 私も、そちらに関わらないから。 ただし、私が関わらないことでこれから起こる出来事についても、私は関係ないわ。 だって、そうでしょう? 私を悪役だと罵った聖女、王太子。そして民衆。 これら全てから手を引きましょう。 繁栄するはずだった国が衰退するですって?そうでしょうね。でも仕方ないわ。 「悪役令嬢」なんだもの、私(フェリシア)って。 5/16~ コミックシーモア様にて先行配信、開始! 単話版、単行本版、それぞれ販売開始しております。どうぞよろしくお願いいたします。 後々、マンガボックスでも配信されますので、併せてよろしくお願いいたします。 ※書籍化打診、お待ちしております。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月09日
連載 27エピソード
クズ婚約者は義姉と一緒になるそうです。他の女なら慰謝料ふんだくれるのに、まったく役に立たないクズです。 でもそれならそれで、あんな家捨ててやろうと思ったのですが… …日間総合ランキング2位、異世界転生/転移ランキング1位、有難うございます! かなり驚いて右往左往してしまいました。 ご感想いただけて嬉しいです。何度も読み返しております。 誤字報告も有難うございます。叫びつつ所々反映してます… 番外編書きますよー。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年07月19日
連載 完結済 32エピソード
伯爵家のお転婆娘フレイヤは、幼い頃に優しくしてくれた王子様のような少年・ローガンに恋をする。しかし彼は、フレイヤの姉・ソフィアの婚約者となり、2人は相思相愛な様子。叶わない恋だと、フレイヤは思いを封印するのだった。 数年後、ローガンは“氷の獅子”の異名を得ることになった出来事から王太子に見込まれ、側近に取り立てられる。 いよいよローガンと姉は結婚するのだろうかと思っていた矢先、ひょんなことから2人の婚約が解消され──姉の代わりにフレイヤがローガンと結婚することに!? しかし、ローガンの中で、姉への思いは消えていないようで……。 好きな人に愛されない寂しさの中、「こうなったらローガンのために離縁&姉との復縁をやってやろうじゃないの!」と決意して奮闘し始めたフレイヤだが、やがてとんでもない事件に巻き込まれることになる。 悲恋とみせかけハッピーラブコメディ。本編完結済みです。 他サイトにも掲載しています。 ☆2024/3/1~めちゃコミックオリジナルでコミカライズ連載開始! コミカライズは加筆修正版(エブリスタ掲載)ベースですが、なろう版もエブリスタ版も大筋は変わりません。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年10月05日
連載 完結済 11エピソード
ざまあされたはずの王子、宰相の息子、騎士団長の息子、大神官の息子の4名が性懲りも無く、王子の元婚約者の公爵令嬢エリザベスの元にやってきた。 挙げ句の果てに「真実の刑に処す」と。 「真実の刑」それはすなわち自白魔法である。 「ララを誘拐し、どこへ連れ去ったか包み隠さず白状するがいい!」 公爵令嬢は答える。 「知りませんけど」 突き付けられる“真実”という暴力……! 短編にするはずが、前後編に……それもできなかったので、短めの連載物です。 サクッと馬鹿っぽく終わります。 ※小さくて賢いお姫様は出ません。 ※笑い要素強めのお話です。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年02月03日
連載 完結済 48エピソード
第二部 第三部 あらすじ追加します! デボラは侯爵の愛人の娘だった。しかし本宅から彼女の暮らす別宅に、侯爵家の跡取り娘のマリアが命がけで逃げ出してきたため、母とともに彼女をかくまう事にした。だがそんなお人好しのデボラを待っていたのは、マリアを愛人宅の使用人にした、と言う事実無根の濡れ衣を着せられるという事だった。醜聞になるマリアいじめを全てデボラに着せた侯爵夫人と連れ子のユリアは、デボラを処刑するのではなく、領地の外れに追いやると言う事で、マリアを愛する怒り狂った王子を納得させた。デボラの生き残るための生活が、ここに始まったのだった……(第三部 あらすじ) ヘンリエッタはとある王国の第三妃の娘だった。だが母が病に倒れてこの世を去り、第三妃の座に新しくついたのは、王の四番目の愛人であり、新たに姫となったのは溺愛されているヴィオレットだった。ヘンリエッタはヴィオレットの影として彼女のために動く事を強いられ、悲惨な扱いを受ける毎日だった。だが遊学に来た王子様に対して、ヴィオレットの無知が衝撃的な事件を引き起こす。怒り狂う王子様達だが、父国王はヴィオレットを守るために全ての責任をヘンリエッタにかぶせ、ヘンリエッタは単身流刑となったのだ。……誰の助けも借りられず、絶望して死を望んだ彼女の前に現れたのは、魚の民という海で生活する種族の、よく笑う雑な男だった……(第二部 あらすじ) まともな淑女教育の結果、いじめは良くないと、愛人の娘である義妹を庇ってきて、自分のほうが痛い目にあっていたサマンサ。だが義妹は高貴な人々から愛されて大事にされ、ハッピーエンドまっしぐら。手放しで喜んてしまっていたお人好しのサマンサを待っていたのは、母や姉と共に、義妹を虐げたというありもしないデタラメによる、鉱山での過酷な労働だった……。何もかも違う生活の中、ある日無罪だと解放される。だが連れて行かれた先でわかったのは、人間違いで解放されたという事実で…?!(第一部あらすじ)
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月25日
連載 完結済 46エピソード
ハッと目を開けると、目の前には本日結婚式を挙げたばかりの夫がいて、冷ややかにこちらを見下ろしていた。 (ええっと、ああ!そうそう!) 結婚式の途中、わたしは激しい頭痛に襲われて、誓のキスをする直前で気を失ったのだ。 どうやらわたしが気を失っている間に結婚式は進行し、すでに終わったあとのようである。 だって、窓の外が暗いからね。 恐らく、夫婦のベッドだろう、キングサイズのベッドの上に寝かされていたわたしは、感情の読めない表情でこちらを見つめている夫を見やって、こっそりと息を吐く。 (あ~、やっぱりわたし、死ぬ前に読んでいた小説のヒロインに転生したんだ……) 結婚式で激しい頭痛に襲われたとき、わたしは前世の記憶を取り戻した。 車の事故に巻き込まれて前世の生を終えたわたしは、どうやら、大好きなラノベの世界に転生していたらしい。 異世界転生とか、現実にあるんだ~……な~んて、呑気なことを考えている場合ではない。 わたしの記憶が正しければ、ここは、わたしの知る小説のプロローグがはじまる三年前。 目の前にいるのは、浮気をして、わたしに言いがかりをつけて捨てる悪役――ヒロインの最初の夫である。 最悪だ……。 この小説のストーリーは、夫とその母と使用人たちに三年いびられ続けたヒロインが、三年後離婚されてヒーローと巡り合い幸せになるという王道展開なものだ。 ヒロインを捨てた夫たちはきっちりざまあされてすっきり~!な展開なのだが、ちょっと待ってほしい。 だって、ということはわたし、今日から三年間、ずっと虐げられるってことでしょう⁉ 冗談じゃない! 三年耐えればヒーローが幸せにしてくれるわ~なんてお気楽なことを考えられるほど、わたしは能天気じゃありませんよ! 三年間もいじめられるくらいなら、さっさと理由をつけて離婚してやる‼ ……だというのに。 あの~……、なんでこの人、わたしを溺愛しはじめたの⁉
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年01月31日
短編
冷遇された令嬢の華麗なる逆転劇
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異世界[恋愛]
最終更新日:2024年12月10日
連載 71エピソード
「この俺が召喚してやったんだから、ありがたく思ってこの国のために働け」 ――もともとは日本で暮らしていた美亜を「聖女」として召喚した王子は、あまりにも高圧的にそう言った。 美亜が転移した異世界の王子と王女は、それ以外にも暴言や失礼なことばかりで、こんな奴らには従うわけにはいかない、と美亜は命令を拒否する。 「あなた達がそんな態度なら、私は聖女の力を使いません」 「聖女のくせに命令に従わないなんて、処刑してやりますわ!」 「聖女である私を処刑したら、困るのはあなた達ですよ」 そんな美亜をわからせてやりたいと、ある日王女は美亜の足元に、死にかけの騎士を転がす。 「さあ、聖女の力を使いなさい! それともあなたは、この騎士に死ねと言うんですの?」 自分で手当てや処置をするわけでもなく、ただ美亜を従わせるための道具として騎士を利用する王女に、美亜の怒りは限界に達する。 そうして美亜は王女に、聖女の特殊な力を使い、とある反撃をするのだった―― ※短編版の続きは5話からです! ※書籍化決定しました! 詳細は追々ご報告いたします!
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月03日
連載 完結済 11エピソード
「お前との婚姻は形だけのもの。当然、白い結婚として3年後に離縁だ。いいな」 子爵家から侯爵家の当主である宰相府次席補佐官に嫁いだその夜、新婦は新郎から冷酷にそう宣言されてしまった。 彼は襲爵する条件として、父の持ってきた縁談を受け入れただけであり、自分で見初めたわけでもない彼女を愛するつもりなどなかったのだ。 そればかりか多忙を理由に3年間の白い結婚を強制し、3年後の離婚に同意するよう彼は迫った。離縁されても実家に戻れない新妻は、今すぐ追い出されるか3年後に追い出されるかの選択を迫られて、震える手で婚姻誓紙に署名するより他になかった。 絶望に悲嘆する妻はバルコニーへ出た。実家の命令によりどうしても侯爵家の世継ぎを産まねばならないというのに、夫は邸には戻らないと宣言して出て行った。夫婦関係の構築は絶望的で、3年後には確実に追い出されてしまう。 いっそのこと、このバルコニーの下に見える庭園の池に身を投げてしまおうか。そう思って覗いた水面に、窓明かりがふたつ、落ちていた。 ひとつは二階のこの主寝室。ではもうひとつの明かりは? ……あっ。今夜は義父となった前侯爵がお泊りになっていらっしゃったのだったわ。 新妻は、初夜を迎えるための薄い夜着の上からナイトローブだけ羽織って部屋を出た。目指すは三階、義父の泊まる部屋。 明日の朝には義父は領地に帰ってしまう。その前に、どうしても今夜のうちに義父に夫の無体を訴えなければ。 そしてこの彼女の行動が、酷薄な夫の人生を決定的に狂わせることになる──! ◆最近流行り(?)の、白い結婚で新妻をないがしろにする系モラハラ夫の破滅を書いてみました。 ◆恋愛ジャンルでもいいかな〜と思ったけど、要素薄めなのでヒューマンドラマで。 ◆設定はあんまり作るつもりがなかったんですけども(爆)、固有名詞だけは必要性にかられて多めに用意しました。意味を調べながら読むと感慨深いかと思います(笑)。 ◆全10話、約3万5000字ほどの中編です。最終話だけちょっと長め。 ベッドシーンの匂わせがあるのでR15で。 オマケの解説アリ。 ◆この作品はアルファポリスでも同時公開します。 ◆24/10/29、11/05〜07、ヒューマンドラマ日間ランキング1位獲得!ありがとうございます!
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2024年11月04日
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