スノードームと呼ばれる巨大なドームで外界から隔絶された帝国に生まれた一条憐。「何も忘れられない」という能力を持って生まれたが故に、帝国軍の次期軍師として生きることを余儀なくされていた。同じく「終末がみえる」という特殊な能力を持った合崎空もまた、帝国軍の次期軍師として将来を定められた仲間であり、かつては憐が「空兄様」と慕っていた幼馴染でもあった。ある実験を機に、「兄妹」のような関係性でいられなくなった憐と空だが、お互いに割り切れぬ思いを抱えたまま「ライバル」として学院生活を送っていた。
次期軍師である憐と空は、軍人養成学校でも一目置かれた存在であり、周りと馴染めぬまま鬱々とした日々を過ごしていたが、次第に帝国軍の最大の敵である「影」との戦いに巻き込まれていく。その戦いの中で、憐と空は自身にまつわる新たな真実に触れて行くのだが――――。
恋しい、憎い、愛おしい、殺したい、消えてなくなればいいのに離れたくない。あらゆるものがぐるぐると渦巻く、名前の付けられない感情に溺れる孤独な二人の物語。
※この作品は「小説家になろう」「マグネット!」にも掲載しています。
※章ごとに一段落がつくように書いています。
第1章「空の憐れみ」 2018 7/16 完結
第2章「千を翔ける憐れみ」 2018 10/5 完結
第3章「怜れみの憐れみ」 2019 2/2 完結
第4章「咲き誇る真の憐れみ」 2019 2/23~5/11完結
第5章「翡翠色の憐れみ」 只今準備中です!
※この作品は「カクヨム」、「マグネット!」にも掲載しています。