幼い弟妹たちを養うために12歳で冒険者となり必至に働いてきたアレンは、弟妹たちが無事に独り立ちしたことをきっかけに冒険者をやめ、ちょうど折り良く募集のあった冒険者ギルドで職員として働き始める。
しかしその仕事は冒険者たちから見向きもされないスライムダンジョンの管理という地味なものだった。
「くっそー、あのギルド長。人をこき使いやがって。前任が辞めたのって絶対これのせいだろ!」
うつうつとした気持ちを抱きつつもスライムを踏み潰し続ける生活を続けること1か月、突然ダンジョンの改変が起こりモンスターや罠が一新された。
独りでその調査を行うアレンだったが、発見した隠し部屋でレベルダウンの罠を踏んでしまう。
自らの不運さにがっくりと肩を落とすアレンだったが、その後に起こった信じられない出来事に思わず目が点になった。
「あれっ、これって滅茶苦茶強くなることが出来るじゃねえか?」
ギルドの雑用係であるアレンの冒険、出会い、恩返しなど新たな万能な日々が今始まった。
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『第2回集英社WEB小説大賞』の大賞を受賞させていただきました。
令和4年2月25日に無事に書籍化しました。
コミカライズもする予定です。きっとそのうち。
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