この世に生を受けるのと時を同じくして、両親を事故で失うことになった少女――近白音子。
彼女は生まれつき備わっていた特別な力が原因で、物心ついたころより周囲に否定され、疎まれ、孤独に生きてきた。
いつしか他人を信じることをやめ、自ら他者を拒絶するようになった彼女は思う。
ここではない何処かへ、ゆけたのなら。
この世界から連れ出してくれる誰かが、わたしの前に現れてくれたのなら。
幼いころ、誰もが一度は抱く願い。
しかし決して叶えられることがない思い。
その、はずだった。
――これは、ここではない何処かで居場所を見つけていく女の子のお話。
彼女は三千世界の天上で、大切なものを手に入れる。
※第一部は幼年編、基本的に日常がメインのほのぼのストーリー。
第二部からバトル要素、最強要素が入ってくる予定です。