千畝(ちせ)は新興感染症の診断を受け、とある研究所に隔離される。
それは十八歳未満の男女のみが発症するものであり、症状が進むと、外見が野獣のように変化し、破壊衝動が強くなり、人間離れした筋力と長く伸びた爪で人を襲い殺す病だ。
千畝が研究所での暮らしに慣れた頃、彼女をここへ連れてきた美貌の青年南雲(なぐも)は千畝を現場に連れていく。
理性をなくし破壊衝動の塊となった変異体と、それを回収する「保護官」のカノ。
「千畝さんも同じことをやってみませんか?」
カノを指さし、南雲は千畝をそう誘惑する。
「あの人の後輩になってみませんか?」
これは、自分の居場所を根こそぎ奪われた千畝が、もう一度、それを積み上げていく物語。
※注意事項※
・残酷描写、戦闘描写が含まれます。
・医療知識はザルです。スカスカです。勉強中です。矛盾などお気がつかれましたらこっそりお知らせください。頑張りますので。