父親が失踪し母親マリアと共に王都に出てきた五歳のヴィヴィは人攫いにあい、魔力を暴走させる。類を見ないほどの規模の魔力暴走の渦中からヴィヴィを助けたのはお忍びで街にいた王太子ジークハルトだった。
その魔力の多さに着目した宰相ルードルフはヴィヴィを養女に迎えるがヴィヴィは記憶を失っていた。実母マリアの事もわからずルードルフを父と信じヴィヴィは侯爵家で育っていく。義理の兄、エルヴィンには受け入れられたがもう一人の義兄であるフィリップに疎まれながらも関係改善に努力するヴィヴィ。母マリアは侯爵家のメイドになりそんなヴィヴィを見守る。トラウマを抱える王太子ジークハルトや侯爵家の兄たちと共にヴィヴィは成長していく。やがて魔術学院に入学し周囲の嫉妬や嫌がらせもあるものの得難い友たちとも出会えたヴィヴィ。誘拐や密猟者との戦いなど様々な事件を乗り越え愛する人も出来たヴィヴィ。そして様々な事件から隣国の陰謀と共にヴィヴィや母マリアの出生の秘密が次第に明らかになっていく。
※誤字報告ありがとうございます。
※番外編投稿しました。
※2024.1.19注目度ランキングで十位を頂きました。この小説を読んでくださった皆様、ありがとうございました。