とある大国の騎士団長が、盗賊討伐中に幻覚作用のある煙を吸ってしまって、酩酊状態のまま、どこの誰とも知れぬ女を抱いた。団長は、責任を取る!と女を捜索。今まで浮いた噂一つもなかった団長の妻問い話に、騎士団は興味津々。そんな中、こそこそと状況を伺う団員が1人。その団員は、不幸が重なり男として国民登録を受けてしまった末、そのまま男子のみの寄宿学校に入り、剣の才があったことから騎士団への入団を勧められ、「もう、いっか。男で」と受け入れた考えなしの少女であった。「団長とは何もなかったことにしよ」と気楽に考えていたが、そんな日常を根底からひっくり返すことが起きてしまった。その一夜によって、少女は子を身ごもっていた。