たった一人の王が君臨する。この「限界」の無いこの世界で。
少年アドニスは皇帝《王》に直属に使える暗殺者だ。
皇帝の命になら何だって従う。
「限界」を知らない、この世で最強の欠陥品。
ある夜、彼は突如現れたシーアと言う女に呆気なく殺されかける。
この世で見たことも無い程に美しく、自分より遥かに強い。
心から腹立たしい『神』を名乗る彼女は、そう。
何より綺麗な瞳をしていた――。
何故かシーアはアドニスに付きまとい始めた。
掴み処が無くて。自由奔放。セクハラ常習犯。
何を考えているか全くわからない。最悪な女。
だが彼女の存在は彼の運命を大きく変える。
皇帝から下された。「10の王の暗殺」
デスゲーム参加者を殺せと言う命《『ゲーム』》。
シーアは言う「この『ゲーム』君が勝ったらご褒美になんでも願いを叶えてあげる」と。
自分の願いなど分からぬまま、彼女への想いの名を知らぬまま。
彼《怪物》は、彼女《神様》と共に『王』を殺める『ゲーム』に挑む。
恋愛ダークファンタジー
※書き直しの為、未完ですが完結とします。