「Jag älskar dig」と言えない俺だけど彼女もそれを言わない。
高校入学前に隣の空き家に越してきた一家。
四年ほど前に日本に来たらしい一家には美麗な娘が居る。
日本語が不自由な両親とは異なり、かなり流暢な日本語を操る彼女。
でも言葉の端々に元の国の言語があったりも。
そんな彼女だったが、なぜか同じ高校に入学したようだ。
その日から登下校は一緒。
クラスまで同じだったこともあり、かなり頼られることが多くなる。
最初はやや他人行儀だった彼女も次第に慣れてきて。
互いに少しは気持ちがあるかと思ったある日。
女子同士の話で落ち込む事態に。
結果、彼女と距離を取る俺だった。
しかし、それも違うようで。
外国人はよく分からん。
でも。
「Jag vill att du ska fascinera mig」
この言葉で俄然やる気出た。
※スウェーデン語が多数出てきます。独学浅学ゆえ間違いも多々あろうかと思いますが、ご容赦ください。
なお誤りに気付いた場合、お知らせ頂ければ修正します。
全30話。91,646文字(本文)の長編。