藤堂陽(とうどう よう)はどこにでもいる普通の高校生。
しかし女の子に告白して振られたことをきっかけに、異世界〈アルカンシェル〉へ転移してしまう。
異世界転移でうきうき気分?
しかし彼が得たスキルは、〈モテない〉レベル956だった。
吐き気を催す女性、悲鳴を上げる雌動物、そして植物のめしべは枯れた。
えっなにこの罰ゲームスキル? 俺はチートでハーレムで無双するんじゃないの?
あまりにも広範囲に嫌われまくり、己の能力に深く絶望する。
しかしある出来事をきっかけにして、彼は気がついてしまった。
「あれ? この能力……使える?」
滅亡の危機が迫る王国、世界を蹂躙する魔王たち。
どう見ても罰ゲームにしか見えないスキルを駆使しつつ、陽が活躍していく長編物語。
※前半は軽いノリのことも多いですが、後半は多少シリアスさが増してきます。