この大陸でも最も尊いお方である、竜王様には種族の違う最愛の恋人がいた。彼女は死に際に竜王様にこう言った。「生まれ変わったらまた出会うこともありましょう」彼女の死後歳月は流れていき、神官達は龍神の声を聞いた。「蝕まれし日に、竜王の探している人間が生まれ変わったであろう」……そして大陸中から、蝕まれし日に生まれた少女達が集められた。その数はたったの三人。竜王の恋人に、色だけ似た少女。顔立ちが似た少女。何も似ていない少女の三人だ。
だがその中の一人、色だけ似た少女の小間使いとして、田舎の漁村から同行した、オーレだけは真実を知っている。
「その三人は、竜王の恋人の生まれ変わりではない」
……という序盤から始まるお話です、わりとさくっと終わらせる予定はあります!