※ヒロインは「第5部 拾い物」から登場します。
いつのまにか泥の底を這いずり生きるゲル状生物になっていた。
コミカルな印象はなく、濁った泥の中を腐肉を食らいながら生きる粘液状の生物に。
救われない姿。
けれど、底辺を這いずることに関してはあまり抵抗がなかった。むしろこうなってしまえばモラルも体面もないし自分以外との煩わしい関係もない。
ただ食らい、ただ生きる。他のことに腐心する必要がないことに自由を感じていた。
決して救えない生き物として生きるゲイル。濁った生涯の先に、彼が救われる日までの物語。
本作を60-90分映像化して続編に続けると良い感じになりそうだと考えてみました。