リュエット伯爵家の訳あり養女として育ったブリジット。
成人を迎えた後、王都で楽しみにしていた成人の儀式を受けた。祝いの夜会で、突っかかってくる令嬢がいた。「悪女で娼婦のようなふしだらな娘」と罵られ、あまりの衝撃に意識を失う。その衝撃で前世を思い出してしまった。
調べれば、義兄に婚姻を断られた令嬢達の僻みから噂されていたことを知る。噂に信ぴょう性を持たせないために、生家を離れることに。
仲の良い隣の領地で前世で作っていた菓子を売りながら、のんびりと暮らしていく予定であったが、精霊プラムに気にいられ精霊の森の番人をすることに。
そんなのんびりした生活をしていたある日、精霊の森の結界が破られた。無理やり侵入してきたのは傷だらけのイケメンであるキース。関わりたくないと、精霊のプラムに頼んで森から追い出したにもかかわらず――。
成り行きで、穢れの封じの役目を負ったキースと縁ができてしまう。彼との共同生活をしているうちに、精霊の愛し子であるとバレてしまった。
まったりと菓子を焼きながら、魔法が使えるようになりたいと色々していくうちに。キースの封印が壊れ始めた。