冴えない、モテない、彼女いない。
ダメダメ三拍子で残念な人生を送ってきた僕の名前は桐崎涼。
そんな僕でも高校生となっていた訳であるが、恐らく僕は今までの人生の中で一番と大変な「一目惚れ」をしてしまったようだ。
彼女の名前は七塚乃恵美(なつかのえみ)
僕の一つ上にあたる先輩だ。
登校初日、校門前で僕は先輩と衝撃的な出逢いをすると、彼女は僕にこう言った。
『ねぇ、キミ。私のペットになってよ』
は?これは聞き間違いではない。間違いなくそう言っていた。何とも馬鹿げる。
あまりの唐突な出来事に反論出来ないでいた僕は、気付けばその日から先輩の言いなり。
僕は『ペット』で、先輩は『御主人様』
七塚先輩との出逢いによって僕の日常は大きく変わってしまう――