噂の始まりは『夕暮れ六時、時計の針が直立し、異界の門は開かれる』だった。
子供たちがどこから仕入れたのか出所の分からない噂だが、広まるにつれて生徒達の関心を寄せていく。
そんなある日、新聞部に所属する少女クラヤミは、真相を探ろうと薄暗く真っ赤な校舎を探りだす。
そして、地面に浮かび上がる不思議な時計模様を見つけてしまった。
直立する針、それはまるで地獄の底へ繋がる扉のようで……
好奇心から彼女は封印を解いてしまい、異界とコチラの世界が繋がってしまった!
伊勢海小学校……ここには異界、冥界、魔界に妖怪、この世ならざる不思議なものがやって来る。
目には映らないナニカを写すカメラ、廊下を駆け回るマンドラゴラ、髪に憑りつくモノ、他にも数えきれないくらいのオバケ達。
そんなオバケと少年少女が出会いを果たし、困難を乗り越え悪いオバケを退ける!
ところが、オバケに混じって異世界からの来訪者も現れ始め……
怖いだけじゃない、奇怪で爽快で難解な怪談話。
今日は何がやって来るのか、それは皆さんのその眼で確かめてください。
●登場人物に各キャラクターのイラストを用意していますので、是非ご覧ください。
※この物語はフィクションです。実在する企業や人物とは一切の関係がありません。