幼い頃、とある事件に巻き込まれ家族を失った少年、朱臣 晃[アケオミ アキラ]は、いつもと変わらない日常のはずだったある日、大災害に遭遇してしまう。
死が目前に迫る中、災害に付随するように現れた『黒い裂け目』へと、九死に一生を得るために飛び込んでいった。
『裂け目』を抜けた晃はいつの間にか、見渡す限りの大森林へと降り立っていた。そこでアキラは、豊かな自然が生み出した数々の果実、そしてそれらの恵みが育んだ野生の脅威たちと出会う。
獰猛なる野生が支配する世界を「生への執念」で足掻き歩む晃は、この世界の中心とも思える謎の巨大な樹、『世界樹』を目指し進み続ける。
――そこで、何が待っているのかも知らぬまま。