ブックマーク一覧 カテゴリ1 全4件
連載 86エピソード
戦国時代、父の戦死で困窮した若い武士・大江小十郎は、石見銀山の記録係として本城家に仕官する。しかし初日に目にしたのは、想像を絶する過酷な現実だった。 赤茶色に汚染された山、独特の臭気が立ち込める鉱山で、大勢の人々が命がけで銀を掘り続けている。そして起こる大規模な坑道崩落事故。 「真実を記すことしかできない」記録係という閑職で、小十郎は命を軽んじる現場と、不正に手を染める上役たちの姿を目の当たりにする。 そして、やがて知ってしまった主家の秘密に、彼は深い困惑を抱く。 果たして本城家は尼子家に忠実なのか、それとも——。 混乱の中で小十郎は、自分がどう振る舞うべきかという重大な選択を迫られることになる。 名もなく力もない一人の青年が、戦乱と陰謀渦巻く中で生き抜こうとする。 命が欲と野望に喰われていく戦国の世で始まる、記録係からの成長物語。
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歴史[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月28日
連載 177エピソード
騎士爵家 三男の私には、前世に於ける記憶が有った。 しかし、それを公言する事は無い。 余りに悲惨で、憂鬱な記憶。 出来れば、忘却の彼方に打ち捨てたい記憶でもあったからだ。 この国の辺境の騎士爵家の三男と云えば、家の為に献身を求められ、やがて民の為に死す運命の元に産まれたと云える。 幸いな事に、私には持って生まれた『ギフト』があった。 よって、この『ギフト』を用い、騎士爵家の家長たる父、継嗣たる兄達の生残性を少しでも上げる努力をせねば成らない。 何故ならば、彼等は、私を愛してくれたから。 それが、唯一の理由でもある。 民草を護り、王国の安寧に寄与すると、壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。 ただ、ただ、自身を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求めただけだった。 だから、買い被りはよしてくれ。 私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男で在り…… 魔物、魔獣から民を護る存在なのだから。 とある世界、とある国の、辺境の騎士爵家に生まれた漢の生き様と、心の在り処。 淡々と、一人称でお送りする、” 普通 ” の男の物語。 ©龍槍 椀 2024- (無断利用禁止)AI学習禁止。 2025/7/30 KADOKAWA様より 書籍が発売されました! cv 井上和彦様の素敵なPR動画も! 宜しくお願いします。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月30日
連載 完結済 301エピソード
★「冬嵐記」新紀元社モーニングスターブックス様より、4巻目出ます! 8月20日発売です★ 【1,400万PVありがとうございます】 今川家の内情が安定し、伊豆の戦火も落ち着いてきた。 勝千代改め孫九郎は、日々国内の政に邁進し、忙しい日々を送っていた。 その知らせは、梅雨入りも間近なとある日にもたらされた。 急使によりもたらされたその一通の書簡が、信濃での騒動の始まりだった。 「冬嵐記」「春雷記」に続く第三部です。  前作から二年後、数え十二歳の孫九郎視点でお話は進みます。
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歴史[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月25日
連載 完結済 397エピソード
★「冬嵐記」新紀元社モーニングスターブックス様より、4巻目出ます! 8月20日発売です★ 【2400万PVありがとうございます】 福島勝千代は京に来ていた。 荒廃した街並み、戦火の匂い途絶えぬ時代。 無法地帯と化した京でも、人々は逞しく生きている。 しばらくは平穏な日々を過ごしていた勝千代だが、再び目まぐるしく物騒な時代の荒波に揉まれることになる。 前作「冬嵐記」と同じ主人公、視点固定です。 四年後からの再スタートです。
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歴史[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年02月20日