『簡易版あらすじ:
ミスルトゥ──そう呼ばれる世界。見覚えはあるけど、どこか違和感のある薄緑色の空の下。名前以外、何も思い出せないままに身一つで放り出された少年少女たち。
異世界からの『迷い子』と称されるリクたちが、生計を立てながら元の世界に戻る方法を探す手段として、エル・フォート探索者組合から提示されたのは、探索者(シーカー)になることだった。
パーティを組み、ギルドに加入し、スキルを覚え、魔物を倒してお金を稼ぐ。一連としてはたったそれだけのことなのに、ミスルトゥで生き抜くのは難しい。
──戦い、失い。それでもなお、等身大で歩み続けるしかない冒険譚。』
『長尺版あらすじ:
着ている服や靴以外に所持品も記憶すらも持たず、『ミスルトゥ』と呼ばれる異世界に転移した少年少女たち。異世界からの『迷い子』である彼らは、探索者ギルドと呼ばれる施設に集まり、探索者(シーカー)として生きていくことを半ば強要される。
魔物を倒し、継告──世界に神話を継ぐことで、探索者たちにかかる加護を強くする。その対価に探索者ギルドから報酬を受け取り、そのお金で生活を送る。
元の世界に帰る方法を探しつつ、生計を立てるにはそれしかなかった。
彼らは加護を得て、職業ギルドでそれぞれの師のもと修練を終え、装備を整えて。
そうして少年──リクは、ハザマサ、カガヤ、メイカ、エルの四人とパーティを組み、探索者として魔物との戦闘に身を投じる。
だが、そこに待っていたのは、最弱の魔物にすら苦戦するという現実だった。
それでも、この世界でお金を稼ぎ生きていくには、魔物を倒すしかない。
戦うたびに苦戦して、少しずつ強くなって。何かを得て、失って。
彼らが目指す先にあるものとは──。
これは、異世界を等身大で生き抜く者たちの、神話を継ぐ物語。』
※2024/03/02 タイトル変更(チルダ内部分を追加)しました。