ジオニール王国では召喚した聖女が完全に姿を現す前に雷が原因で行方不明となる。 　王太子であるウィリアムが聖女探しを請け負うも、聖女＝女性と思っている為に捜索は難航する。召喚されたのは聖女ではなく、男性で神子（神の愛し子）だとは誰も知らないのだ。 　一方、会社帰りに聖女（神子）として召喚された佐藤樹（サトーイツキ）は自身が神子とは知らないまま、無自覚で聖なる能力を垂れ流しながら異世界での生活を模索するのだった。

現代日本人だった２５歳の未来は、乙女ゲームのヒロインとして転生してしまった。 魔王を倒してハッピーエンドを迎えるこの世界で強さを求めて奔走した結果、ハーレムルートを確約させてしまう。 こんな人生は真っ平御免だと新しい人生を願った結果、未来には三度目の人生が与えられた。 それはヒロインだった未来の恋敵にして、攻略対象者の婚約者である悪役令嬢シャルロット の、弟であるアヴニール。 可愛らしく幼い姉の幸せを見届けようと、三度目の人生を少年として謳歌しようと決めたアヴニールだったのだが、何やらヒロインでのハーレムルート確約時のステータスが継続している様子で……。

『待って…可愛い過ぎねぇか』 「シオン。レティシア・ローレンと婚約しなさい」 　刹那、記憶が蘇ったシオン・アルフォンスは、姉と妹がずぶずぶに嵌り、嫌という程聞かされた乙女ゲームに、転生したらしい。 　告げられた名【レティシア・ローレン】とは、ヒロインを貶めたが故に破滅を迎える悪役令息、彼だった。前世とは違い、同性婚が公的に認められている世界で、レティシア・ローレンは、男子だが、次期第１王子妃として婚約者に選出される。 　未だに異性婚を推奨する者達が、“令息”ではなく、“令嬢”を婚約者とすることを望むなか、次第に自己否定に陥っていくレティシア・ローレン。 　とは言え、俺は原作厨という訳ではないし、同性婚に対して偏見があるという訳でもない。取り敢えず、レティシア・ローレンに関して、事前調査をする事に。 　ヒロインが俺を攻略する気満々だが、 シナリオに抗い、悪役令息を溺愛しようと思います。 「殿下。人前では辞めて下さい」 　↓↓↓ 「好き…」 「婚約者は僕だもん…、シオンは僕のだもん…」 　前世記憶アリな攻略対象が、自己肯定感低め・主人公ベタ惚れな悪役令息を溺愛する話。 　※［カクヨム］にて、同一作品を投稿しています。 　一部 内容が異なっている可能性がございますが、 　全体としてストーリーに差異はございません。