この魔王、最強にして善良。
人々から恐れられる魔族を統べる最強魔王。
しかし実際の魔王は、人間を含めた世界平和を願っていた。
かつて神は堕落し、創造した人間を奴隷として扱っていた。
傲慢な神に反旗を翻し、人間と共に平和をその手につかんだ魔族。
封じられし神は自らの力の一部を、スキルという形で人間に与えた。
自分たちを封印した魔族に復讐する。そして世界を再び神のものとするために。
スキルを利用し世界征服を目論むタルギール帝国。
悪しき神の怨念と人間の限りない欲望が、世界を滅亡へと進ませる。
世界平和のため、チートスキルは排除する。
魔王は理想のため、その手を血で染める。
しかし、かつて魔王が愛した人間の女性の面影を宿す、一人のチートスキル持ちが現れる。
世界を滅ぼしかねない存在は生かしてはおけない。
それでも……魔王は彼女を殺せない。
世界平和か、愛か。葛藤する魔王。侵攻を強める帝国。暗躍する神。
魔王は世界平和を実現できるか。
※残酷描写ありですが、要素としては少なめです。
※他サイトでも連載中。