七柄業は悩みやコンプレックスを抱きながらも優しい母に支えられ、幸せな日々を過ごしていた。だが十二歳の誕生日を迎えた夜、彼の日常は唐突に終わりを告げた。
変貌を遂げた世界の流れに翻弄されながら、それでも少年は前に進むことを決意する。自らに芽生えた、漆黒の決意を果たすため。
災いと共に訪れた血塗られた祝福。無垢なる種子に朱が交わり力を紡ぐ。その力が為すは神の御業か悪魔の業か――
ある日突然力を得た少年の葛藤と成長を描くSFホラーです。世界観的には特撮やアメコミに近いと思います。
中盤以降から過激な暴力描写や性描写がありますのでご注意ください。