ある夏の暑い日、新婚ほやほやの甲斐瑞穂はデパートへ来ていた。
最上階から順に品定めをしていく瑞穂。そして六階に差し掛かった時、足を踏み外して、階段から転げ落ちてしまう。
「いったー。お腹打っちゃったみたい」
瞬間、周りの異変に気付く。先程まで人で賑わっていたデパートが一転、照明は全て消え、非常口の案内の緑の照明だけが点いてる状態だったのだ。
そんな中一人の少女を見つける。だが少女は全くの無反応で、目も耳も口も機能していない様子だった。
そして、目隠しされた女神、口を抑えた女神、耳を両手で閉ざした女神、体を縛られた女神、それぞれの彫刻が施された大きな扉が突然瑞穂の前に現れる。
少女をデパートに残し、扉を開ける瑞穂。果たして、扉の向こうに待ち受けるものとは。