シルヴィは街を支配する企業の研究者から愛玩用に造られた少女として、同情と共にペット扱い。彼らと対等になれるのは愛玩用としての役割を果たすときだけ。耐えきれないストレスから、自分とは正反対に性に対して躊躇いはなく、扇情的なメスガキを演じるうちに戻れなくなっていく。しかし研究者の虐殺によってそんな生活に終止符が打たれたとき、シルヴィを助けたのは便利屋、【緋刃】のエストだった。しかし彼は顔を見せない。まともな飲食もしない。口下手。挙句、飼い主を殺した者はエストの弟子を名乗る便利屋だった。「幸福」な街の存在を揺るがす薬を巡り、企業の権力と罪が二人を追い詰めていく。
表紙は@Nitrus14様が描いてくださりました。新しい終末シリーズを投稿しました。『終末世界の海へ行く』https://ncode.syosetu.com/n9403hw/