団地に住む小学5年生、吉本レン。
なんでもそこそこ器用にこなせるけど、特に夢もない。
「別にオレ、困ってないし」
「やってもムダっしょ」
そんなちょっと冷めたレンの日常は、
“夢だけは無限にある男”・いっちーに毎日かき回されている。
ある日、団地の裏にある謎の店「未来屋商店」を訪れたレンは、
「なりたい未来を1日だけ体験できる」という、とんでもない体験に巻き込まれる——!
YouTuber、カフェ店長、ラーメン屋、アイドル……
失敗して、恥かいて、でもちょっとだけ“何か”を見つけていく。
これは、「なんとなく生きてた少年」が
“ちょっとだけ未来に恋をする”連作短編集。