戦乱の時代。少年ランザは、北方の蛮族によって、家族と住んでいた街を奪われた。彼は叔母に引き取られたが、移住先になじめず、少年たちと諍いを繰り返す毎日を過ごす。街から出たいと望むランザの前に、傭兵隊長アンジェイ・マズールが現れる。彼はランザを傭兵隊に引き入れ、ランザに生きる術と戦う技を与えた。ランザはアンジェイの元で戦い、強くなった。月日が流れ、復讐を忘れたことはないが、今の生活に満足を覚え始めていた。そんなとき、立ち寄ったある街で、家族の敵が捕まり、処刑されることを知る。刑場で見たのは醜く泣き叫ぶ敵の姿だった。敵の死によって目標を見失ったランザは、アンジェイから隊を出るように告げられる。ランザはアンジェイに縋るような目で問いかけるが、アンジェイは素っ気なく足手まといだと言う。項垂れるランザの前に、餞別のナイフを残し、アンジェイは姿を消す。ランザは涙を流しながら地面に突き立つナイフを見つめる。