虎の獣人に番と見いだされ、囚われの身となっているレティシア。何度逃げだそうと捕まり、閉じ込められる。そんな状況に悲観したレティシアは死を望むけれど……。思い出したのは前世の記憶。前世で彼女は大魔導師と呼ばれていた。邪竜との死闘の末、命を落とした彼女が神々に望んだのは《平凡な人生》。なのにどうしてこんな状況になっているのか。「責任者出てこいやー!」。力を取り戻したレティシアはこの状況から逃げ出すことを選ぶが、その屋敷の地下には邪竜の生まれ変わりの男の子も捕まっているのが判明して……。邪竜の生まれ変わりの子と逃げ出したレティシアは、前世で自分が結界を張った場所に国ができていると知り、千年王国と呼ばれる国を目指す。