入学式以来、ぽつぽつと図書室に来ていたのは、ただ居場所がないからで。
「桜の木の下には死体が埋まっている……かあ」
「梶井基次郎お好きなんですか?」
何事も中途半端な私に声をかけてきたのは真っ黒な髪を丁寧に編み込み、分厚いセルフレームの眼鏡をかけた図書委員だった。
これは私と彼女の図書室での秘密の日々。
ラジオ番組、豊田穂乃花の「802 Palette」さんにて朗読劇にしていただきました。
北澤ゆうほさんのファンの方などおられましたら一度ご視聴して下さい、よろしくお願いいたします。
https://funky802.com/service/homepage/index/1626/116342
*カクヨムにも上げてみました