魔王には大好きなママがいる。魔王に遊びをくれて、魔王が遊ぶと沢山褒めてくれるママだ。魔王の世界は大好きなママと、時々魔王と”遊んで”くれる人間たちで作られていた。他のものは何にも知らなかったし、そのことを疑問に思ったこともなかった。そんな魔王に彼は言う―――――――可哀想に、と。※幸せなお話ではありません。ハッピーエンドと呼ぶには語弊があります。

何もかもを綺麗さっぱり捨てた村娘が、再び自分の特別を見つけるまで。――――R15と残酷描写タグは唯の保険です。

父親に婚活しなさいと命じられた田舎貴族の娘が、王城で行儀見習いとして働いていくうちに、なぜか幼い王太子に懐かれてしまう話。 ショタが成長しながら、どんどんアプローチしてくる話です。 「貴方は彼で『大人しく降参して』をお題にして140文字SSを書いてください」という診断メーカーさんのお題小説。長くなったので短編にしました。 （カクヨムにも掲載中）

某テレビ局の警備室に記者が取材に訪れた。「あの」名物アナウンサーについて話が聞きたいという……。

わたしは、あなたの手を取らない。

自らの職場を魔窟と称する騎士が、内敵と戦う日常の一部。

雪深い森の村で一番の猟師であるシロンのもとにやってきたのは聖女を探す教会の騎士だった。彼は王都の災いを聖女に祓ってほしいというのだが――え？聖女ってドコにいるの？マイペース猟師と真面目騎士の即席コンビの奮闘記。

幼い頃、彼女は僕に言った。「笑いなさい、コンラッド。面白くなくても、悲しくても、退屈でも、貴方は笑わないといけないの」　と。また、別の人は僕に言った。「無理をして笑わないでください」　と。どちらに従うかなんて、そんなの考えるまでもない。

幼い頃、大怪我をしたニーナヴェルカ。それ以降引きこもり生活を送ってきたが、ある日彼女に縁談が舞い込んでくる。 相手は大怪我を負う事になった原因である、幼馴染みのルーフェリド。 反発する彼女と反省の様子の見られない彼が久しぶりに顔を合わせる。 しかしニーナヴェルカはルーフェリドに隠していることもあり――。

生死の境をさまよった３歳の時、コーデリアは自分が前世でプレイした乙女ゲームの悪役に転生している事に気付いてしまう。そして最悪な結末を避ける為に極力王子やヒロインを回避すべく行動する事を心に誓う。しかしそれだけではつまらない。せっかく美しい姿に生まれたのだから磨いて行こうと決心、ついでに薬草研究も始めていく……そんなお話です。

魔術学院戦闘科の圧力によって、予算をほぼゼロに追いやられた生活魔術師達。リオン、ソーコ、ケニーの三人は手っ取り早く資金を稼ぐため、ダンジョンに潜る事にした。一方、生活魔術師達に去られた学院では、様々な支障が出始めていた…！ 宝島社様から書籍化され、発売中です。

決して自分を好きになってはくれない彼の傍にいる為に、だから彼女は嘘をついた

魅力的な女の子になろう、と努力しては挫折する、地味で根暗で卑屈な小佐田。彼女はある夜、童話・白雪姫の世界に、白雪姫役としてトリップしてしまう。物語をハッピーエンドにしなければ、元には戻れない。なのに、王子役はよりにもよって、住む世界が違うと感じていたキラキラ爽やかなクラスメイトで……。

初めて出来た彼氏の家に、初めて行ったときのこと。 物語の中ではよく、カッコよくてお金持ちな男性が、相手の女性を信じ、愛せるまで紆余曲折がある。 なら試されて疑われた女性はどうするの？私はきっと、たいしたことはされていない。けど、物語の女性のように、私は許せるのだろうか。

彼は有名だ。 『橋元譲は、誰の告白も拒まない』 数々の女がその噂に便乗し、その噂が真実だと証明した。 　それでも友香は泣きそうになった。「いいよ」と言われて。だってずっと見ていた。この高校に入って２年間ずっと。

野原でのんびりと果実を摘む少女、そんな彼女の元に度々やって来る騎士様の話。

　ある日、以前から好きだった彼から告白された。しかし、自分を振り返れば、彼の眼に留まるわけはない。だましているのか、からかっているのか、たちの悪い罰ゲームか。 　好きと言われてからの、彼女の考察と行動と、結果の話。

隣の家のヒロくんのことがずっと好きでした。 幼馴染みに恋する女の子の話です。後味がそんなに良くないです。

虫を怖がらない、後宮務めの侍女のお話。後々連載化の予定です。

百の属国を抱える大帝国の頂点は、若き皇帝陛下。そんな彼の執務室……の天井裏から始まる騒動。