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連載 86エピソード
…オケアノス この世界の名前であり、誰もが生まれた時から知る 最初の言葉 声に出さずとも知る、大地の名 悪戯な雲が、青空を邪魔したり 飛び交う鳥達が、謳歌を唄い舞う 安らぎの緑が絶え間なく続き、それぞれの大陸には各々の個性を生かした文化が根付く しかし、かつてこの世界は 【躊躇った】 何を躊躇ったのかは分からない、しかし そのせいで、この世界は灰色の死に包まれるはずだった… そう、今この安寧があるのは、一人の勇気が小さな命達への愛を貫いたからだ それを知る者は、ほとんどいない 歴史は風化し、長き時を経て今があるのだから それを罪と憎む者、それでも安寧に埋もれる事を許す者、互いの最たるがこの世界の柱となっている事すら誰も知らない… 誰も、いや、知らないのは ニンゲン、だけだ 知る事は、必然ではない だが、知らない事は、とても悲しい 知る事で悲しい事が起こるかもしれないけど その必然が、徐々に訪れようとしている かつて理由などないが、それでも人を愛した たった一人の尊い犠牲が残した 今という歴史が 少しずつ、少しずつ定められた運命に導かれる ―彼は言った、消える命を悟りながら 未来に、届かぬ想いだと分かっていても託した言葉 それは、きっと世界だけが聞いていたのかもしれない 「…生きてるから、躊躇う事はある。だけど、その先に…その命の重みを知る 決して、その命を絶やしてはならない。そんな僕の覚悟に…悔いはないんだよ」 その言葉を、忘れられた歴史を、悲しみを乗り越えた…今の尊さを人間が知る時は、やがて来る そう、運命が記したのだから しかしその先、結末までは まだ朧げで それも全てを知る人間達次第だと 世界は知ってほしいのかもしれない ―Ragnarok Saga
作品情報
ノンジャンル[ノンジャンル] 残酷な描写あり
最終更新日:2014年10月31日
連載 252エピソード
 通勤途上で買ったコーヒー片手に、気付いたら異世界トリップしていました。 『えっと……私、別に勇者でもなんでもないんですけど……』  ただのリーマンだった主人公、『松代浩太』がトリップした先は中世ヨーロッパ『風』の異世界! 魔王は不在、悪の帝国は開店休業、宇宙の法則を乱す憎いアンチクショウはモノガタリの中の人。そんな平和な大陸、『オルケナ大陸』で、浩太に忍び寄る魔の手……そう、赤字国債! 暴落する株価、通貨崩壊と共に起こる債務不履行の嵐、デリバティブの失敗に、保守本流の元老・元勲達による狡いイヤガラセ、さらには飢饉や戦争まで。魔王以上の強敵に、持ち前の知恵と勇気で立ち向かえ、浩太!  ……君は今、歴史の証人になる ※更新は不定期です。尚、画面は開発中のものであり、実際の本編とは異なる可能性があります。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2023年02月19日