見た目は眉目秀麗な青年である月城宗睦には、食人鬼という裏の顔がある。
そんな月城の元に、津山という食人鬼仲間から「それぞれに食材を持ち寄ってパーティーを開かないか?」と話を持ちかけられる。
その話に賛同した宗睦は、雨宮雛子というどこにでもいる普通の女子小学生を誘拐して、津山のパーティーに運び込む。
そこには宗睦や津山夫妻以外に、来見、裂島という名の食人鬼もおり、それぞれに自慢の食材──捕らえてきた人間を持ち寄って来ていた。
そうして始まる解体ショー。やがて最後の番となった雛子は、怯えながら檻の中に震えていると、何故か誘拐犯である宗睦に檻から出されて、ここから逃げるように促される。
果たして、宗睦の真意とは──?
*カクヨムにも掲載中。