「それでもいいさ。たとえそこに虚無が存在するようになっても、確かにそこにあったんだ。言うならば存在の履歴は積み重なるんだよ」

感想おねがいします。

この世界を構築しているものは恋である。

　彼女の家は丘の上にある。マサキは十分で彼女の家へ着かなければならなくない。猛暑、登り坂、変わった家々。ただ丘を上り彼女の家へ向かうだけ。そんな、なんでもない行動の中、一人の男子はすこしだけ、たったすこしだけ変わっていく。

妖精のような女の子がいた。僕は次第に彼女に夢中になっていった。この想いをとめるなど、到底できないことだったのだ。

絵描きの少年と描かれた少女の物語

夕日が差し込むオレンジ色の教室で、ひとり校庭を見つめる少女。隣の教室の、わずかな扉の隙間から見かけた名前も知らない彼女に、怜は恋をした。彼が一人きりの時に、扉の隙間越しにか姿を見せない、この不思議な少女を、彼は菊子さんと呼んだ。

　女神の救済を目指すため、意志の力で動く「ＡＧグライダー」を操縦する少年。物語全体を流れるシュールな時間と、少年に潜む大きな影が、話の展開に小さな変化をもたらしていく。そして……ラストに明かされるグライダーの真実が少年を大きく変えていくこととなる。

あの後悔の日々よ、あの若かりし日々よ、戻ってこい。

僕の前には、国境線がある。